著者紹介
飲茶(やむちゃ)
東北大学大学院卒。哲学や科学など敷居の高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログなどを立ち上げ人気となる。
漫画「グラップラー刃牙」の熱烈なファンとしても知られる。
著書に「哲学的な何か、あと科学とか」「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」などがある。尚、本書のプロローグはグラップラー刃牙感満載です。
こんな人に読んで欲しい
・哲学って何だろうと思っている人
・ソクラテスやプラトン、デカルト、ニーチェの名前は知っているけど何した人?
・「哲学」を簡単に理解したい人
第一ラウンド 真理の「真理」
真理の「真理」
・ソクラテス
得意技「無知の知」
妻に頭が上がらず、「結婚したまえ。良妻を得れが幸福になれるし、悪妻を得れば哲学者になれる。」という名言を残す。
無知を自覚する事が心理への第一歩
・デカルト
得意技「方法的懐疑」
近代哲学の偉大なる父
ヨーロッパでのルネッサンスや宗教改革を経験し「絶対に疑えない確実なモノは何か?」を問う
・カント
得意技「批判哲学」
世界のホントウの姿は知りえません
規則正しい生活で近くの住民が彼の散歩を見て時計の時間を合わせたほど。→天才たちの日課へ
・ヘーゲル
得意技「弁証法」
西洋近代哲学の完成者
闘争こそが心理に到達する方法である
・サルトル
得意技「アンガージュマン」
人間は自由の刑に処せられている
1964年にノーベル文学賞に選ばれたが「いかなる人間でも生きながら神格化されるに値しない」と賞を辞退した。
第二ラウンド 国家の「真理」
国家の「真理」
・プラトン
得意技「イデア論」
哲学者こそ国家の支配者だ。
哲学界の最強エリートで「西洋の哲学はプラトンの注釈に過ぎない」と言われるほどその影響力は絶大であった。
・アリストテレス
得意技「論理学」
国家は腐敗と革命を繰り返す。
即位する前のアレクサンドロス大王の家庭教師
・ルソー
得意技「人民主権」
国家の主権は人民である。
・アダムスミス
得意技「見えざる手」
個人は自分勝手に利益を追求せよ
国家の役割を国防・警察・教育など必要最小限にとどめ、経済活動への国家の介入を否定する立場の元祖
・マルクス
得意技「共産主義」
資本主義は必ず崩壊する経済システムである。
第三ラウンド 神様の「真理」
国家の「真理」
・イエス・キリスト
得意技「復活」
汝の隣人を愛せよ
汝の敵を愛せよ・右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ・上着を奪うものには、下着も与えよ
・ニーチェ
得意技「超人思想」
宗教や道徳なんて弱者のルサンチマン
第四ラウンド 存在の「真理」
存在の「真理」
・ニュートン
得意技「ニュートン力学」
地上でも天空でも「存在」は同じ法則で動く
21歳で「万有引力」「光の分析」「微分積分」の三大発見をした。
ぼくの感想
合計31人もの哲学者の議論を編集していて掲載したのはごくわずかです。
現代社会における「哲学」とな何か「考える事」に意味があるのか?
とにかく面白い本です。「哲学」を身近に感じる事が出来ます。刃牙ファンは必読。
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