難解な業界用語
業界には業界の専門用語があり、不動産業においても、もちろん「専門用語」はあります。
これを知ったからと言って得をすることは無いと思いますが、参考になればと思います。
仲介の手数料形式
わかれ
・わかれ(分かれ)…不動産売買の媒介報酬(仲介手数料)の配分を表す不動産業界の用語です。報酬の配分は、売却を依頼された元付け業者が、買手を探す客付け業者へ示すケースが一般的。
かたて/りょうて
・かたて(片手)/りょうて(両手)‥取引を媒介としたときの宅地建物取引業者の成功報酬の受取り方をいい、取引当事者の双方(売主・買主)から受け取る場合を「両手」、一方のみから受け取る場合を「片手」という。
例えば、宅地売買において売主・買主の双方からの依頼を受ければ報酬は「両手」で受け取ることができるが、売主・買主の媒介依頼先が異なれば、取引には両方の2社が関与することとなって、それぞれの業者が受け取る報酬は「片手」となる。
例)3,000万円の物件の仲介手数料は105.6万円
かたて…105.6万円 りょうて…211.2万円 となります。
*元付け業者(もとづけぎょうしゃ)…売主様より直接販売の依頼を受けている仲介業者
物件の形式
せんにん
・せんにん(専任)…専任媒介契約の略
専任媒介契約とは、媒介契約の一種で、依頼者(売主や貸主)が他の宅建業者に重複して依頼できない媒介契約をいいます。
ただし、依頼者は自分で取引相手(顧客)を探して取引することは可能です。
依頼を受けた業者にとっては、依頼者が自ら取引相手を見つけてしまう可能性はありますが、一般媒介契約の場合と異なり、他の業者に取引を横取りされる可能性はありません。
せんぞく
・せんぞく(専属)…専属専任媒介契約の略
依頼者(売主や貸主)が、他の宅建業者に重複して依頼することができません。
又、依頼した宅建業者が紹介する相手(顧客)以外の人とは取引できない媒介契約をいいます。いわば、依頼した業者に全面的に任せるものです。
いっぱん
・いっぱん(一般)…一般媒介契約の略
依頼者(売主や貸主)が複数の宅建業者に重複して依頼できる媒介契約をいいます。
依頼者は、1業者に限定することなく媒介を依頼でき、また、自ら取引相手(顧客)を探して売買や賃貸借契約を結ぶこともできます。
この契約には、当初依頼した業者に対して、重複して依頼した他の業者に関して、明示する義務があるもの(明示型)と、明示する義務のないもの(非明示型)とがあります。
ぎょうぶつ
・ぎょうぶつ(業物)…売主(貸主)から直接売却依頼を受けたものではなく、他の不動産会社から情報提供を受けた物件のこと。先物(さきぶつ/さきもの)とも言う。
じかぶつ
・じかぶつ(直物)…その売却の依頼を売主から直接に依頼された物件のこと。売主とその不動産屋が媒介契約を締結している。直物件(じかぶっけん)も同じ意味。
*大阪若しくは関西のみの用語(略語)かもしれませんのでご注意を。
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