金利が上がると不動産価格は下がります。
産経新聞より
日本銀行が大規模緩和を修正 長期金利を0.5%に上げ、円安是正へ事実上の利上げを実施しました。
日本銀行は20日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を修正し、長期金利の上限を従来の0・25%程度から0・5%に引き上げると決めた。
事実上の利上げとなる。歴史的な物価高の要因となっている円安の是正を狙い、米国との金利差を縮めて投資家に円買いドル売りを促すのが目的とみられる。
(産経新聞引用)
金利が上がる事により
・金利が上がると物価上昇をおさえる事ができる
・企業の借入利息が上がる
・株式価格が下がる
・不動産価格が下がる
・個人の借入利息があがる(住宅ローンの金利が上がる)
・日本の財政赤字も悪化する
金利と不動産への影響
今回は金利が上がれば不動産の価格が「下がる」ことについて簡単に計算してみます。
試算‐1
前提条件 3,000万円の物件 借入全額 借入期間30年
金利が1%の時と2%、3%の時の「月々の支払金額」、「利息合金額」、「返済総額」をそれぞれ確認します。
金利 | 返済額(月) | 利息合計 | 総返済額 |
1% | 9.6万円 | 473万円 | 3.473万円 |
2% | 11.0万円 | 991万円 | 3,991万円 |
3% | 12.6万円 | 1,553万円 | 4,553万円 |
利息1%と2%の差は総返済額で…518.2万円
利息1%と3%の差は総返済額で…1,079.7万円
試算‐2
月々の返済額(10万円)を予算として計算してみます。
月々の支払いは10万円の設定にして金利が1%、2%、3%になった時にローンを組める金額を確認します。
ローンの期間は30年で計算しています。
金利 | 金額 |
1% | 3,199万円 |
2% | 2,705万円 |
3% | 2,423万円 |
1%と2%の差は494万円
1%と3%の差は770万円
*同じ10万円の支払いでも金利が2%上がると購入できる家の額が770万円も下がります。(2%上昇するだけで20%以上の価格が下落する。)
物価上昇や円安を制御できるが…
極端に金利上昇する事は無いと思いますが、物価高や円安を抑え込む手段の一つです。
バブル経済時、物価の上昇、不動産の上昇を抑制するための高金利だったと思われます。
(金利の上昇)=(不動産の下落、株価の下落)
今後、金利の動きと共に不動産の値動きに注視する必要がありますね。
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