自筆証書遺言を書く前に「エンディングノート」を書く必要があります。
エンディングノートとは、自分が亡くなったときに、家族や親族に伝えたいことや手続きがまとめられたものです。自分の死後、家族や親族が不安や悩みを抱えることを避け、円満な葬儀や遺品整理ができるよう、事前に準備することができます。
エンディングノートには、以下のような項目が含まれます。
・遺言書の存在場所と遺言執行者の氏名
・相関図(自分と親族の関係がわかる関係図)
・財産(不動産、預金、現金、保有株式、装飾品や車等)
・負債(借金や連帯保証人になってないか、クレジットカードの支払いや毎月支払いのあるもの)
・葬儀に関する希望(葬式の種類、お坊さんの依頼など)
・遺品整理に関する希望(遺品の整理方法、譲渡先など)
・保険や年金などの手続き方法(保険金の受取人、退職金の支払い方法など)
・保有資格(免許権者へ資格を返納する方法などの記載)
・パスワードやアカウント情報の管理方法
・遺品や思い出にまつわるメッセージ
これらの情報を家族や親族に伝えることで、亡くなった後の手続きや、遺品整理の際に発生するトラブルを最小限に抑えることができます。
また、遺言書や財産目録を作成する前にエンディングノートを作成することで、遺言書に含める財産目録や相続人の指定など、遺言書作成の助けになることもあります。
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