一日の必要水分量とは
一日の必要水分量
一日の必要水分摂取量
欧米の研究の成果によると水の必要摂取量の目安は生活活動レベルが低い集団で 1日2.3リットルから2.5 リットル程度、活動レベルが高い集団で1日3.3リットルから3.5 リットル程度。
また、水の摂取源は欧米諸国では食物由来がおよそ20%から30%、残りが飲物で70%から80%であることから、水分補給として1日1.5リットルの水を飲むべきであるとされています。
厚生労働省によると、成人が1日に必要とする水分量は2.5Lです。もう少し細かくいうと、必要水分量は年齢や体重で異なります。例えば、年齢が60歳で体重60kgの場合の必要水分量は1.8Lです。年齢が25歳で体重50kgの場合は、必要水分量が2.0Lとなります。
必要な水分摂取量を体重×0.4リットルで計算するのも一つの方法です。(成人の場合)
・体重70㎏の人…70×0.4リットル=2.8リットル
・体重50㎏の人…50×0.4リットル=2.0リットル
食品から摂取できる水分量
私たちは約1リットルの水分を食品から摂取しています。水分補給というとどうしても「水を飲む」と考えてしまいますが、食品にも水分が含まれているため、食事からも水分を摂ることができます。
そのため、食事の内容も重要です。水分をたっぷり含んだご飯やサラダ、スープを良く食べる人は食事から摂取する水分量も多くなります。
反対に、パンや肉を中心に食べる人は食事からの水分量が減るため、飲料水での必要摂取量が増えることになります。
また、体内で作られる水が約0.3リットルあるため、必要水分量が2.5リットルの人であれば、飲料水で確保したい水分量は、1.2リットル程度になるでしょう。
身体が一度に吸収できる水分量
身体が一度に吸収できる水分量は、200~250mlと言われています。
大量に飲んでも吸収しきれなかった分は尿として排出されてしまうのです。
せっかく水分を取ったのに排出されては意味がありません。そのため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめな水分補給が大切です。
200~250mlはコップ1杯程度であるため、1日6~8回に分けて飲む必要があります。時間帯を決めておくと忘れずに済むでしょう。
水分を摂りすぎると逆効果?
水分を一度に大量に摂取すると「水中毒」を引き起こす可能性があります。
水は体内で利用された後、腎臓で処理され尿として排出されます。
しかし、腎臓の能力以上の水を摂取してしまうと、処理が追いつかずに体内の塩分濃度が薄まってしまう「低ナトリウム血症」という症状に陥るのです。
具体的な症状は、「頭痛」「嘔吐」「むくみ」に加えて、重症の場合は「意識障害」が起きる可能性もあるので、水の多量摂取には注意が必要です。
取り過ぎの目安としては、個人差があるところですが、「1時間以内に1リットル」は飲み過ぎと言えるでしょう。
ダイエット中の適切な水分量
ダイエット中の適切な水分量は、体重や運動の有無により一概には言えません。運動をするのであれば、汗をかくため多めの水分補給が必要です。
そのため、運動を始める約30分前に250~500ml、運動中は20~30分ごとに200ml程度、運動後には減った体重を補う量を摂取しましょう。
運動中と運動後は特に喉が乾くかもしれませんが、一気に飲むと「水中毒」の危険性を高めます。
それぞれゆっくりと口にふくみながら飲むようにしましょう。
目安は体重×0.4リットルでいいでしょう。(体重50㎏の人…50×0.4リットル=2.0リットル)
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