水分補給 .2

水の働きとメリット

水の働き

水の主な働きは溶解、運搬、体温調節です。

溶解

食事の中に含まれる栄養素は吸収しやすい形に分解され、代謝されます。代謝反応は水に溶けた状態で行われます。

運搬

水分を含む血液やリンパ液は体内の物質を細胞まで運びます。また不要になった老廃物も尿から排泄されます。

体温調節

水は比熱(1g当たりの物質の温度を1度上げるのに必要な熱量のこと)の高い物質で、温まりにくく、冷めにくい性質があります。

水は温度の変化が少ないので、体温を一定に保つことに役立っています。
例えば夏の暑いときや運動時に汗をかくのは、体熱の放散によって体内温度の上昇を防ぐためです。

水を飲まないとどうなるか

人の体は食べ物がなくても、水さえあれば1ヶ月近く生きることができます。
しかし、水が1滴も飲めないと、2~3日で生命維持は困難となります。

体から水分が

・1%の損失で、のどの渇き、
・2%の損失ではめまいや吐き気、食欲減退
・10~12%の損失では筋けいれん、失神、
・20%の損失では生命の危機になり、死に至ってしまいます。

体の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスクの要因にもなります。

水を飲むメリット

やせ体質をつくる

常温の水を飲むと、体の中から温まり、代謝がアップします。
また水を飲むことで、筋肉にしっかりと血液が送り込まれ、効率よく筋肉量が増えます。

筋肉量が増えると基礎代謝量も増え、やせ体質になります。

血液をさらさらにする

血液がドロドロしている状態は脂肪などが血液中に大量に存在し、スムーズに流れない状態です。
血液は酸素を運搬しているので、血液の流れが悪くなると細胞に酸素がいかず、免疫力の低下、脳や内臓の機能の低下などを引き起こします。

脳梗塞や心筋梗塞をも引き起こしやすくなります。水を飲むとトイレに行く回数が増えるので老廃物が排泄され、血液もサラサラになります。

食べ過ぎない(食事量をコントロールできる)

食事をしながら水分を取り入れるので、食べるペースがゆっくりになり、満腹感も得られるので、食べ過ぎを防げます。

早食いは満腹感を感じにくいため、食べる量が多くなってしまいます。

肌に潤いを保つ

肌は表面から水分を補給しても中まで届きません。肌の中まで水分を補うためには水を飲むことです。

またシミやしわ、くすみなども水を補うことで細胞の中の老廃物や毒素が排出され、細胞に必要な栄養素が補えるので古い細胞から新しい細胞へと変わり、肌の新陳代謝が改善されます。

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