水分補給 .1

体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害の要因となります。
健康のため、こまめに水を飲みましょう。

水分補給のタイミングと必要性

はじめに

私たちが生きていくために「水」は欠くことのできない存在ですが、水分の摂取量が不十分であることによる健康への障害が多くの悲劇を引き起こしています。

児童生徒等を中心にスポーツに伴う熱中症による事故は後を絶ちません。

また、中高年で多発する脳梗塞・心筋梗塞なども水分摂取量の不足が大きなリスク要因のひとつとなっています。これら脱水による健康障害や重大な事故などの予防には、こまめな水分補給が効果的です。

水分補給のタイミング

1.寝起き
2.運動時
3.入浴前後
4.寝る前

主に汗をかくタイミングで、水分補給をすると良いです。汗をかく前と後で身体に水分を補給してあげましょう。

寝起き

成人男性で1晩にコップ1杯ほどの寝汗をかいていると言われています。つまり、寝起きの身体は乾燥状態。

そのため、寝起きに水を飲むことで寝ている間に失った水分を補うことができるのです。また寝起きに摂取する水は、胃や腸の運動を誘発する効果もあります。

自然にスムーズな排便を起こすことができます。さらに筋肉にも水分が補給されるため、代謝が上がります。

代謝が上がれば肌にもよく寝起きの水は良いことばかりです。そのため、朝起きたらまずは白湯を飲みましょう。

運動時

運動すると発汗し体温が上昇しますが、水分補給をすることで脱水症状の予防・体温の上がりすぎを防ぎます。

特に注意したいのが、冬です。冬は汗をかきにくい上に喉の乾きに気づきにくいため、水分補給を怠ってしまいがちです。そのため、冬こそ意識して水分補給を行いましょう。

運動中の水分補給のタイミングとしては、運動前 運動中 運動後がおすすめです。

入浴前後

入浴中はたくさんの汗をかきます。汗をかくことで血液中の水分が減り、血の流れが悪くなるため、血管が詰まりやすくなります。そのため、入浴前後には水分補給を行いましょう。

特に高齢者は、加齢により水分量が減少しているため、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。
また、乳幼児は皮膚が薄くのぼせやすい上に代謝が良いため汗をかきやすいので水分補給は重要です。

入浴前と後に十分な水分を補う必要があります。入浴前後で飲む水の目安は、コップ1杯程度。

寝る前

寝ている間は汗をかくため、脱水症状にならないためにも水分補給が必要です。

特に飲酒した場合は注意しなければなりません。「お酒を飲んでそのまま寝る」という人も多いかもしれませんが、アルコールは利尿作用があるため、水分を体外に排出します。

寝る前にコップ1杯程度の水分を補給しましょう。

水分補給の必要性

水は私たちの体にもっとも多く含まれる物質で、生命活動をサポートしています。成人の体の55~60%を水分が占めています。

主に脳、腸、腎臓、筋肉、肝臓などの臓器・組織中の水分含有量は80%と比較的多いです。
しかし、脂肪組織(皮下組織)は中性脂肪が多いので、水分含有率は約33%と低いです。

女性は男性に比べると脂肪量が多いため、水分含有率は約55%と少ないです。肥満者は痩せの方よりも体水分量が少ないです。さらに高齢者は加齢とともに実質細胞数が減るため、成人よりも水分含有量が減り約50%です。

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