半沢直樹シリーズ 池井戸潤
池井戸潤
1963年岐阜県生まれ 慶応義塾大学卒業。98年「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
2010年「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、2011年「下町ロケット」で直木賞を受賞。
主な著書に「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズ、「花咲舞」シリーズ、「空飛ぶタイヤ」「ルーズヴェルトゲーム」「七つの会議」「陸王」「民王」「アキラとあきら」「ノーサイド・ゲーム」などがある。
アルルカンと道化師の違い
アルルカンと道化師(ピエロ)は似ていますが、アルルカンはずる賢く、貪欲で、食い意地が張っており、物語を引っ掻き回すキャラクターです。必ず仮面をつけ、派手な衣装を着ています。道化師はいじられキャラの役回りで純粋に人を笑わせる役です。
パブロ・ピカソがアルルカンを題材にした絵をたくさん描いています。
内容は詳しくはネタバレになってしまうので差し控えますが、一気に読める程面白いです。
本はなかなかのぶ厚さでなんと2cm。それを感じさせない程面白い。
みどころ
半沢直樹の駆け引き、融資、M&A見どころたくさんあります。
ぼくは不動産業を営んでおり、金融機関の人たちと話す機会が沢山あるからなのか、半沢直樹シリーズは滅茶苦茶面白い。
与信、決算書、貸し倒れ、計画倒産、買収、隠ぺい工作、遺書等の専門用語が出てきますがそれらを理解して読み進むともっと面白く感じます。
用語解説
与信…金銭的な貸付や同等の行為(クレジットカードの発行、保証など)を行う際に、取引相手に融資や融資枠などの信用を与えること。
決算書…決算書は1年ごとに作成され、確定申告の際に必要になるだけでなく、会社の経営実態を把握するのにも重要となる書類。
貸倒れ…貸倒れ(かしだおれ)とは、売掛金や貸付金などの債権が、倒産などの理由で回収できず損失となること。またはその損失の金額をいう。
計画倒産…債務や取引先への支払いなどを踏み倒すことを目的として計画的に倒産することです。
買収…ある企業が他の企業を支配する目的で、発行済株式を過半数買い取る意味で使われます。
隠ぺい工作…事実を隠す目的で、密かにさまざまな根回しを行うことをいいます。
遺書…死を覚悟した人が、亡くなった後に遺される家族・大切な人に向けて、自身の考えや気持ちを伝える手紙です。
おすすめの一冊です。
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